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作州の竹細工 猪
皇子いのししの縁起
イノシシは漢字で「玄猪」だから、玄と亥は同じ意味があり、畜の字がよく肥えた田を意味することから、農耕神(山の神)として、神格化されたものが農耕と共に渡来しました。
美作国真庭郡には白猪屯倉(しらいのみやけ)跡があり、その長官が「王胆津」でその子孫に「白猪史」(しらいのふひと)、白猪臣(しらいのおみ)の姓を賜っており、当時、都に白い動物を献じる事が儀礼化し、吉祥の兆としていました。
白い猪が献じられたものと思われます。
作州では他に白亀や白鹿等が献じられています。
神功皇后が新羅(しらぎ)遠征の時、武内宿禰(たけうちのすくね)に皇子(後の応神天皇)をあづけますが、武内宿禰は猪をよくあつかい、皇子を育てたとされていますが、意地がたく、義侠心に富み、清廉潔白で、強烈で闘争性が強い、猪武者のことで、勝利、遠征、護身などの守り神とされた、摩利支天様−猪と係りがあったようです。
宇佐八幡神と和気清麿(わきのきよまろ)も同じようで、称徳女帝の時、命を受け、「皇嗣をいかになすべきか」、八幡神より御神託を受け弓削道鏡の野望を打ち破りますが、その時の先達・使者(つかわしめ)が猪であったと言われ、直後、にせの御神託であったとして、道鏡によって大隅国に流されたときにも、猪に護られています。
猪にまたがる皇子とは勇者を表わします。
猪に乗ることのできるのは意志の強い思いやりがあり、勇気のある人のみで その象徴として、この国にも瑞祥が顕われる事を祈念しながら、創りました。
ご愛玩下さい。 |
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