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火生三昧(かしょうざんまい)が興禅寺で!岡山県美咲町 |
文化・歴史 / 美咲町 |
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 歴史を受け継ぐ八十八ヶ所の寺院を擁する岡山県美作の霊場 高野山真言宗、美作八十八ケ所霊場 第五十四番霊場 天竺山円明院 興禅寺
火生三昧(かしょうざんまい)が興禅寺で! 1月23日(土)久米郡美咲町錦織・高野山真言宗「興禅寺」において、柴燈大護摩供養祈祷(さいとうだいごまくようきとう)が行われました。 この催しは、家内安全・商売繁盛・身体堅固など祈願して、興禅寺(芝原秀法住職)と法螺(ホラ)の会(代表:福王寺小谷俊章住職他13ヶ寺)が行ったもので、町内外から火渡りをする230人もの参拝者がありました。 県内各地の寺院から寺入りした鈴懸衣体を付けた度衆(どしゅう:僧侶)が本堂に入り、御法楽(ごほうらく:念仏)を唱えたあと行列を組んで道場(どうじょう:境内に移動)、開門(かいもん)・御祓(おはらい)・法螺(ほら)作法など、最後の大祇師(だいぎし)を含め12の儀式をおのおの作法に従って厳修され読経に入りました。 境内には、大きな護摩段が用意され、火が放たれると見る見るうちに火柱が上がり、次々に護摩木が投入される中で度衆らが念仏を唱えました。その後、燃え尽きた護摩木の炭火を畳状に敷き本日のメインイベント火生三昧(火渡り)の儀式が行われました。 この儀式に参加した信者は、度衆から約20pの御幣をもらい力強い祈祷を受けながら次々に火中に入っていきました。この荒業、炭火の上を各々願いを込め気合を入れ素足で渡りますが、その姿はまるで不動明王が乗り移ったかのように見る人にも感じさせてくれます。 参拝者の一人、津山市から来た高橋富子さんは、凄い体験ができ興奮しましたと感想を話していましたが、この儀式、県北では木山寺や妙泉寺、後山などが行っているだけで、今では貴重な行事の一つとなっています。
※火生三昧とは、修験者が山岳修行など護身法によって自己を清浄にした後、自ら火を統御しうる存在となって火を渡る荒業。









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