大隅神社 【おおすみじんじゃ】 大隅神社は、和銅年間以前より祀られた古社で、この地の山澤、原野を開拓し國造りの化身と崇められた信仰無類の『豊手』という異人が出雲國日隅宮(今の出雲大社)を勧請し、大隅宮と称した。
当社の縁起・古證文等は、天文年中尼子晴久乱の折、又永禄年中凶徒の災によって紛失したが、宇喜多直家当国領主の時には短剣・銅脛巾・筒丸を奉納したそうだ。
元の社は、現在地の東六百mの地に祀られていたが、森忠政公が美作国主として鶴山に築城し、城下町が形成されてきた元和六年(一六二〇年)三月に現在地に遷されて以来、大橋以東の産土神として崇敬されている。
当社は、津山城鬼門守護として代々国主からの崇敬厚く、社領の寄進、社殿の造営・修理がされる。現在の御本殿は貞享三年(一六八六)に再建された。
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